能  登  へ  
【もう既に情報が古くなっていますが、当時の資料としてご覧ください】
これから訪ねようという人への小さな小さなヒント集です。 敢えて画像は掲載しませんので自分で確かめて来てみてくださいね。 あと、内容に間違い等がありましたらご指摘頂ければ嬉しいですが、間違いによる損害 保証には一切応じられませんのでその点はくれぐれもご承知置きください。
△ ▼目当ての車両 ◆急行能登路号 輪島方にキハ28、金沢方にキハ58の2両編成。キハ28は喫煙車、58は禁煙車で、 28の方が地元のお客さんで賑やかなようだ。私の乗車したキハ28は車両の状態があ まり良くなく、制動時に車体全体がビビリまくってとても音録りという雰囲気ではなかっ た。 車掌は穴水で交代するらしく、車内放送の調子も変わるが、JR・のと鉄道どちらの車 掌もチャイムを使用していた。ただし、メロディーの途中で始まり途中で終わるのはお 約束通り。 能登路1号は、のと鉄道のお座敷臨時が走る時には能登三井での交換施設を撤去してし まったために穴水で交換となるので、穴水から先の発着時刻変更となって20分程後ろ にズレるので要確認。輪島からはそのまま急行能登路4号で金沢へ戻る。 停車時間の短い駅も多いので録音するならば、メディアの交換駅を予め予定して決めて おくこと。 能登路3号は夜金沢から珠洲へ向い、翌朝能登路2号で金沢へ戻る。 珠洲−蛸島は鉄道マニア以外の人影は2〜3人程度しか見られなかった。 ◆のと鉄道の車両 車両は全てトイレ付きでトイレットペーパーも備えられている。2両編成ならば各車両 にトイレが付くことになる。2量編成だと珠洲方に乗った方が前方(あるいは後方)視 界がトイレスペースに遮られないので良いだろう。ただし、窓際には飲み物を置けるス ペースが無い。車内にはごみ箱が設置されているが、極力持って帰ろう。 車体は大型のレールバス(16メータークラスの富士重工製で機関は直噴250馬力1 台)で、キハ11やキハ110系列をもう少しグレードダウンしたような感じの車両。 車体中央、珠洲寄りにエンジン点検蓋が有り、車内にはかなりハデに(横型の割にはど ちらかと言うと耳障りな音質の)エンジン音が響く。窓は2段で下段のみフルオープン 可能。JRの払い下げでは無くて全てオリジナルなのが意欲を感じさせてくれて嬉しい。 多客列車には車掌の乗務が有り、肉声の車内放送や、発車時の手笛も行われる。 ワンマン2両編成の場合には、扉扱いをするのは前方1両のみ。 詳しくは、こちらがとても参考になる。 http://www.suzu.or.jp/pub/tatsumi/ △ ▼沿線の事情 ◆いろはトンネル 穴水から先、蛸島までには48のトンネルがあり、穴水方から順に 「い」「ろ」「は」... と名づけられている。昼間の移動であればこれを確認しながらも楽しいかもしれない。 殆ど海岸線に沿って進むので、海側に座った方が眺めが良い。 穴水-蛸島間は駅間が異常に短い。それだけに交換駅以外は停車時間も殆どドアを開け て閉めるだけだから録音の場合メディアを交換出来るチャンスが少ない。 海岸線に沿って進むとは言え、細かなアップダウンがかなり有るのでエンジン音の変 化も楽しい。また、曲線区間にはジョイントを交互に配置した部分も多く有り、更に 10メートルレールも所々に見られた。  ※いろは唄ミニ知識(ご存知かとは思いますが...一応)   いろはにほへとちりぬるをわかよたれそつねならむうヰのおくやまけふこえて   あさきゆめみしゑひもせすん    色は匂えど 散りぬるを    我が世誰ぞ 常ならん    有為の奥山 今日越えて    浅き夢見し 酔いもせず ◆ぼら待ち櫓 穴水から先の所々で、海の中の海岸線のすぐ近くに丸太で組まれた櫓が据えられている。 この櫓のミニチュアが穴水駅のホームに飾られている。 ◆雪 のと鉄道沿線の降雪量にはかなりの差が有る。特に能登へ向う山越えは雪が多い。 △ ▼食料の調達とおみやげ、温泉 ◆金沢駅 すっかり綺麗になって駅ビル化された金沢駅には改札外に駅コンビニが1件。みやげも の屋や飲食街も入っているが、みやげもの屋は早々に閉めてしまうし飲食街も22:00 閉店なのでアテには出来ない。 駅コンビニにはみやげものや駅弁は置かれていない(コンビニ風パックのますの寿司が ある)し、早朝は弁当すら何も無い状態。買える時に調達しておいた方が良さそうだ。 録音に行くのならば布バッグ必携で、シャリ袋はお断り(自分で雑音を発生させないた め)しよう。 改札内にはコーヒーショップとホームにキオスクがある。コーヒーショップは早朝は開 いているが、夜は閉まっている。キオスクは早朝も深夜も開いていない。能登や北陸利 用の場合には要注意! ここの発車メロディーは古都らしく琴の音色。発車直前には昔懐かしいベルも鳴る。 撮影が主ならばホーム下の待合室ではなくて、ホームで待った方が良い。比較的架線柱 等がスッキリしていて他番線の列車も狙いやすいので思わぬ収穫があるかもしれない。 更に、東北本線から消え去った583系改造の俗称「食パン電車」がタウントレインの ヘッドマークも誇らしげに多数走っているのに仰天!。 ◆和倉温泉 駅売店では駅弁とみやげ物を販売しているが、昼間の時間帯しか開いていない。 駅前に喫茶店と旅館案内所、食堂、ホテル+レストランが有る。 駅からタクシーで5分程の場所に温泉街が有る。「総湯」という名の共同浴場もあり、 大人480円で入湯出来る。タオルや髭剃り、ショーツ・ストッキング等も販売してい る。 湯は全て温泉で、泡風呂、打たせ湯、サウナの設備がある。飲泉可能。 この総湯のすぐ近くにはみやげもの屋やタクシー会社も有るので温泉に漬かって行くの に便利。 ◆七尾 駅前には大きなデパートが有り、のと鉄道で最も買い物に便利。 今回は立ち寄る時間が無かったが、こういった地元のデパートやスーパーの食料品売り 場で思わぬ美味いものを見つける事が有るので時間があればチェックしてみて欲しい。 穴水 ここも駅前には何も無い。 ◆蛸島 駅待合室の落書き「蛸島へようこそ、何もないところですけど」にもある通り、何もな いところ。 この落書き、地元への愛着が感じられて何だか感動的だった。 ◆輪島 駅前にみやげもの屋があるが、能登路で往復するならばあまり時間が無い。 △ ▼良くも悪くも電話事情 ◆PHS DDIポケットの場合、和倉温泉まではほぼOK。能登鉄道近辺で使えるのは七尾−和 倉温泉と輪島位。 これも詳しくはこちら http://www.ddipocket.co.jp/customer/common/area_top/index.html ◆携帯電話 若い人は殆どが持っていると思って良いだろう。影響を受けやすい機材は要注意。 ただ、若い人は呼び出し音は切っているようで、逆に中年の着信音が心配。 △ ▼往復のアクセス時に... ◆上野駅 関東から出かけるとすると、能登や北陸発車の時間帯は在来線ホームでは殆どどこも開 いていないし、元々弁当の販売すら無い。昔の上の駅をご存知の方にはショックかもし れない。冷凍ミカンも冷凍パインも駅弁も何も無いのだ。13番線ホームのソバ屋も無 くなってしまった。車内販売も無いし、車内で調達出来るのは自動販売機のソフトドリ ンク・ビール程度。早めに行って別途食料調達をしておこう。 ◆急行能登 座席なので安眠は出来ないが、安上がりです。489系なのでムーンライトながらと比 べるとイスのすわり心地も今ひとつですが、有り難いことに24時を回ると減光してく れます。更に深夜時間あけの放送開始時にイイものが聞けます。何が聞けるか...そ れはお楽しみ。 急行能登について詳しいページはこちら http://members.jcom.home.ne.jp/noto/ ◆特急北陸 14系寝台なので1号車(=禁煙Bネ、上野寄り)は床下にエンジンを抱いていて良く ありません。 Bネを取るならば7号車を選んだほうが良さそうです。喫煙車と言っても喫煙してるの は出発直後と到着直前位ですし。あと、是非とも機関車の後ろまで行ってみましょう。 床下で電源のジーゼルが唸っているし、配電盤の扉はガタガタと喧しいですが、機関車 の駆動音がはっきり聞こえます。ただし、ダイナミックマイクだと交流区間の力行時 (特に大電流が架線に流れる時)にハムノイズを拾いますので注意です。 2号車にはシャワー室があり、車内購入のシャワーカードで6分使えます。 そのシャワー室のすぐ隣に座席が設置されていて、そこでボンヤリと車窓を眺めるのも 良いです。 ◆金沢−七尾の普通列車 冬の間は駅に列車が到着しても扉は開きません。ドア脇の扉開ボタンを押しましょう。 乗ったら必ず閉めておきましょう。これが北国の415系の冬のマナーです。